液 タブのキャリブレーションについて

最近、液タブを購入される人が増え、購入された方の質問の中に、視差が大きい、
位置がずれている、ペンの動きと合わないなどの質問があります。

弊社では、デフォルトで、液タブに関しては、液タブキャリブレーションと輝度調整用の
ツールを組み込みました。
まだまだ、改善の余地が多いのですが、利用する人から、様々な、技術情報や、
不具合点などいただければ、幸いです。


ただし、微調整もしますので、調整に関する要点も簡単に説明したいと思います。

ポインタとペンのズレの要素

1.ズレの発生する要素をわかり易く図解すると。
(工学的な図ではありませんが、、、概念図ということで、、、)




(1)映像信号と液晶部分とのズレ
電気信号で生成されるタッチペンのポインタの位置は、
実際のLCD画面に映し出されます。
しかし、電気信号を液晶に表示するときに、物理的なズレと
電気信号の歪みにより、物理的な表示位置がずれています。

このずれが、液晶画面上の緑色の矢印で示したズレになります。
このずれは、RGBアナログ出力は、DVIやHDMIよりも大きく発生します。
このズレは、
液タブのモニタ調整にある、次のような画面で調整することになります。


















(2)液晶画面とタッチパネルの物理的な位置ズレ
液晶画面とタッチパネルの位置は、製造上精密に調整されますが、
出荷時のズレ、気象条件・経年変化によるズレが発生します。
このズレが、赤い矢印で示したところになります。
この部分の物理的な調整方法は、ご存じの方あれば、
教えていただければありがたいです。

(3)視線によるズレ
液晶画面とタッチパネルの間には、すき間があります。
そのため、視線の位置と距離の関係により、
ズレが発生します。
このズレを表現したものが、青い矢印で示したところになります。

2.意図的にズレが欲しい
実際に描画をする場面においては、手の平に隠れないようにポインタが欲しくなります。
これは、右利き、左利き、視線、姿勢など描画スタイルによって異なるようです。
右利きであれば、タッチペンよりも左側にポインタが出て欲しい。左利きであれば、
タッチペンよりも右側に出て欲しい。画面下部の部分を描画しているときは、
上の方にポインタが表示して欲しいなど個人個人の描画スタイルがあるようです。



実際には、このような要素が総合的に、描画するときの快適さに影響を
与えるように思われます。
このようなズレのストレスをある程度補正するためにキャリブレーションツールがあります。
キャリブレーションツールの使い方
KlueLinuxXFCE2.0 MOEの場合には、システムメニュー又はランチャに登録されている、
CalibrateTouchScreenというツールを使用します。

書き換えが必要ないとき、数値データを取得するだけの時は、
CalibrateTouchScreenを使用します。
また、実際に調整値を書き込むときには、CalibrateTouchScreen(Root)を
使用します。それでは、実際に調整してみたいと思います。
なお、本ツールは、/usr/share/X11/xorg.conf.d/99-calibration.confを書き換えますので、
他のツールを使用して、/usr/share/X11/xorg.conf.d/99-calibration.confが存在する場合には、
$sudo cp /usr/share/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf \
/usr/share/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf.bk
を実行して、バックアップをとっておいてください。

(1)ツールを起動して、システム管理パスワードを入力します。


(2)キャリブレーション開始します。


デフォルトに戻すでは、今までのキャリブレーションデータを削除して、
Xserverのデフォルトの状態に戻します。

(3)タッチペンのキャリブレーションデータを取得します。
ここでは、表示された、十字線の部分をタッチします。


複数回、データを取得して、動作の状況を確認して、
数値編集できるようにの値をメモしておくと良いと思います。

(4)測定データの確認


Option "Calibration"が測定データになります。
"min X max X min Y max Y"
の順番になります。
この場合、min X=198, max X=64346, min Y=124, max Y=40172
となります。
書き換えに進まないで、データの取得だけであれば、
ここで、終了します。

(5)編集するのであれば、ここで、データを書き換えます。



ここで、数値を編集できます。
何回か、この数値データを増減して、好みの位置関係を作っていくと
良いと思います。

一気にすべての数値を変更するとわかりにくくなるので、
min Xだけの変更、max Xだけの変更をして、ポインタの移動の具合を
見ていくと良いと思います。
はじめは、測定データをそのまま使用するを選ぶと良いと思います。

(6)書き換えデータの最終確認


このデータで書き換えに進みます。

(7)データの書き換え
データの書き換えは、/usr/share/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf
を上書きで変更します。



(8)測定データの削除
測定データと書き換えデータのふたつがあります。
データの比較、データの蓄積などの検討を行う場合は、
削除をしないを選択してください。
測定データは、
$HOME/calibration/newconf.data
にあります。
実際に書き換えをしたデータは、
$HOME/calibration/99-calibration.conf
にあります。



(9)終了後ログアウトして反映
これで、キャリブレ作業が終了しましたので、
ログアウトして、動作の確認をします。
もし、編集データの数値の桁数を間違えたりして、
タッチペンのポインタが見えなくなったとかいう状態になった場合は、
再度、ツールを使用して、デフォルトに戻してください。



(10)数値データを編集せずに、ツールを利用して、
意図的に位置を変更する場合は、測定時に、
ポインタを移動させたい方向に意図的にずらして、タップします。


ある程度は、この方法で、好みの方向へ移動できます。

 

ページトップへ